飲食店ノウハウ

飲食店経営の悩みランキング10選!解決のヒントも紹介

飲食店経営には様々な悩みがあるでしょう。飲食店は10年後残っているのが1割にもみたない競争の激しい業界です。そのような中で生き残っていき、お客様に支持される飲食店を作るのは並大抵の努力と工夫では不可能でしょう。飲食店の経営者はみなこういったこともあるため、大きな悩みを抱えています。今回はそんな飲食店経営者のよくある悩みや、その解決のためのヒントをご紹介させていただきます。

1 飲食店経営のお悩みランキング

それでは、飲食店経営のお悩みをランキング順に見ていきましょう。

第10位 中食が増加してきている

まず第10位は、中食の増加です。デパ地下やお弁当屋さん、スーパーの総菜などが充実化し、中食産業はこの10年でも成長していっています。毎年市場規模が小さくなっていく外食産業とは対照的ですね。飲食店は、このような中食のお店との競争にも勝つ必要があります。そのためには、中食では提供できない価値、お店の空間や接客の点で差別化できる要素を考え行く必要があるでしょう。

 第9位 外国人への対応が必要に

第9位は、外国人への対応です。大都市や観光地では、外国人観光客が急増しています。ここ数年で日本に旅行に訪れる外国人は急増しており、今では年間3000万人以上の外国人が訪日しています。こういった外国人のニーズを取り込むためには、外国人旅行者に訴求できるマーケティングを行ったり外国メニューなどで外国人に対応したオペレーションを組み立てたりといったことが必要となります。

 第8位 当日キャンセルへの対策

ノーショウの増加も飲食店にとっては大きな悩みとなっています。ひどい場合には数十人分の宴会の予約をしておきながら、連絡もなくキャンセルするといったケースも。こういった場合損失が1回のノーショウだけでも数万~10万円以上になることも。

 第7位 労働環境の悪化

第7位は飲食店の労働環境が悪化していることもあるでしょう。人手不足によって社員やアルバイトのスタッフが無理なシフトで働かないといけなくなることもあり、どうしても無理をせざるを得ない状況がでてきています。そのため従業員のモチベーションが低下しやすくなってきています。

 第6位 人件費の高騰
第6位は人件費の高騰です。少子化の影響もあり、人手不足が深刻化しています。その結果、飲食業界では人件費の高騰が進んでて行っています。

 第5位 市場の縮小で将来への不安
第5位は市場の縮小による、将来的な不安です。飲食業界の市場規模は毎年低下していっており、今後も日本の人口減少は進んでいくことから、さらに低下していくことでしょう。こうした状況で、将来飲食業自体がどうなるかが見えないという不安が大きくなってきています。

 第4位 人材の育成
第4位は後継者などの人材の育成です。飲食店の経営者の中には、すでに高齢になってきており引退を考えている人もいると思います。しかしながら、人材不足と相まって後継者や幹部となれる人材があまりいないという状況が続いています。

 第3位 集客が複雑化
第3位は集客手段の複雑化です。以前であればぐるなびのような広告媒体に掲載すれば集客できた、という飲食店が多かったのですが、現在は食べログなどの口コミサイトや、SNSなどと集客チャネルが多様化してきました。業態ごとに効果のあるやり方も異なってきているため、こういった状況に対応する必要があります。しかしながら、このようなノウハウを持っている経営者は少なくどうしたらいいかわからず手をこまねいているのが現状です。

 第2位 採用ができない

第2位は人手不足なのに人が採用できないことです。特に、店舗の多い都心部ではどこも人手不足が深刻化しており、人手不足が原因で閉店する店舗もでてきています。

 第1位 悩みが多すぎてどうしたらいいかわからない
そして、第1位は悩みが多すぎて何から手を付けたらいいかわからないというものです。実は上記で上げた問題は、それぞれが単独の問題というわけではなく、それぞれが関連して起こっているのです。したがって、何からやればよいのかがわからなく、結果として悩むけども具体的な対策が打てない、というのが一番の経営者の悩みとなっているのです。

2 悩みを解決するためのヒントは?

それでは、こういった複雑な悩みをどのように解決できるのでしょうか?これをしたら全て解決、という方法はありませんがヒントとなるのが次の3つでしょう。

(1)IT活用で生産性の向上

まずは、徹底的に無駄を省いていくことです。例えば日常の業務でもITを活用すればもっと効率的にすることも多数あります。予約台帳や在庫管理、シフト管理、などなど。こうした点で作業を減らし、その分でういた時間をより中長期に取り組んでいかないといけない事項にかけることができるようになる必要があります。

(2)ビジネスモデルの見直し

また、ビジネスモデル自体の見直しをしなければなりません。飲食店のビジネスモデルは従来はシンプルなものが多かったですが、最近では新しい業態がでてきています。例えばその一つがサブスクリプションという定額課金型のモデルです。こうした新しいビジネスモデルを導入していき、事業の在り方自体を変えていくことも必要となるでしょう。

(3)従業員の働き方を変える

飲食店にとって人が重要であることは今後も変わりません。そこでは、働き方改革で言われているような、従業員一人一人が自分らしくはたらくことができるということを意識していかなければなりません。これを理想論ではなく、実際にそういう店つくりをしていかなければ、魅力的な人材が集まる店つくりは難しくなるでしょう。飲食店経営の悩みはわかりましたでしょうか?どれも一朝一夕には解決できないものが多いですが、この記事が何らかのヒントになりましたら幸いです。飲食店経営にかかわる新しい潮流を理解し、そのうえで対策を考えていきましょう。

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