浮世の喧騒から離れて、しっとりと落ち着いた雰囲気の中で、
コーヒーや軽食をたしなみながら、至福の時間をすごす。
そんなロマンチックな空間をお客様に提供するカフェ。
最近ではSNSの利用により、人気カフェも数多く知れ渡るようになり、
多くの人にとっての、憩いとくつろぎの場所としての
重要性がますます膨らんできた感があります。
それに伴って、カフェは仕事の場としても人気が高まってきていて、
正社員としてカフェ勤務を希望する人も増えてきています。
ということで、カフェで正社員として働きたい人のために、
カフェでの業務や志望動機の作成の仕方について紹介していきます。
カフェの業務内容とは
カフェで正社員として働く場合、どのような業務があるのか確認しておきます。
キッチン
料理関係専門のスタッフです。お客様と直接相対する機会はあまりありませんが、
心のこもった料理をお客様に届ける誠意は、他のスタッフ同じように持っていなければなりません。
さらに、コツコツと料理を作る実直さも大切です。
ホール
お客様が飲食をするフロアをホールと呼びます。
お客様担当のスタッフをホールスタッフと言います。ホールスタッフは「カフェの顔」として直接お客様と相対し、サービスを提供します。
明るい表情・丁寧な言葉遣い・礼儀正しい態度が求められる職務です。
管理業務
基本的には店長という立場で、店内すべての業務を管理し統括する仕事です。
販売戦略からスタッフ募集・採用面接まで業務内容は多岐にわたります。
志望動機の記載ポイント
カフェでの正社員採用を目指すにあたって、履歴書の作成は重要なテーマとなります。
しかし、その中でも特に志望動機欄は、採用担当者も注視するので、念入りな考察が必要です。
志望動機例「接客業が好き」
カフェでの正社員採用を目指す人にとって、接客業が好きという動機は、
極めて当然のことでありとても大切なことです。
あとはそれを、履歴書の志望動機の欄に記入するに値するレベルまで、
どうやって仕上げるかということが課題になります。
たとえば、
「私は、友人との待ち合わせや、一人でゆっくりとコーヒータイムを楽しみたい時などに、カフェを利用してきました。
そして、独特の落ち着いた雰囲気や、穏やかな時間の経過を味わうことができる空間の魅力の虜になりました。
さらに、自分がお客様をお迎えする側になって、
お客様にコーヒーの香りとともに心安らぐひと時を過ごしていただくという仕事に携わってみたいと思うようになりました。
もともとお客様と相対して、お客様の喜ばれる顔が見られるような仕事がしたいという希望は持っておりました。
カフェという素晴らしい空間の存在を知ってからは、自分に一番適した職場として確信するまでになりました」
というように、自分の実体験とそこから発生した感情が、
カフェで正社員として勤務するイメージと結び付くことによって、
誠意と意欲と力強さに満ちた志望動機へと変化を遂げるのです。
「経験の有無」に関する記載ポイント
正社員になる以前に、アルバイトとしてカフェスタッフとしての経験があれば、
採用する側にとっては即戦力としての期待が高まります。
具体的に勤務期間、勤務内容などを職歴欄や自己PRの欄に記入することをおすすめします。
履歴書の中に秘められた強力な武器となることでしょう。
逆にもし、そういった経歴がなかったとしても、それを大きなマイナスとして深刻にとらえる必要はないでしょう。
未知の分野・未体験の分野に足を踏み入れていく意欲や積極性を表現する文章を作成することで、強力なアピールとなります。
具体的な自己PR記載が大切
過去においてスポーツで活躍したこと、あるいは特筆するほどの実績は上げられなかったとしても、
入学から卒業までスポーツなどの部活・サークル活動をやり通したこと、
特定の資格を取得したことなどの自己PRは、強力なアピールとなる可能性があります。
しかし、「~をやりました」といった事実の羅列に終わったら、単なる自慢と取られかねません。
大事なことは、過去に自分が努力してきたこと、やり遂げてきたことを、
カフェ業務における意欲や誠意や積極性につなげたり、
職場内のチームワークの構築と維持に生かす表現にするということです。
つまり過去の経験と今後の業務との結合を明確に宣言することが求められるのです。
担当者が望む人材
ホールやキッチンなど担当する場所によって、求められる人材に若干の違いはあるかもしれませんが、
共通して見失ってはいけない最重要テーマとして、仕事をする上での意欲と責任感、
他人に対する誠意と思いやりなどがあげられます。
カフェ正社員採用は志望動機から
あこがれのカフェで正社員として働きたいと願う場合、
まず上に述べたような志望動機を中心とした履歴書の作成が、
重要ポイントとなります。
特に志望動機の作成においては、
個人的な思いや経験をカフェでの業務と、しっかり結びつけた表現が必要とされる
ということを認識していなければなりません。
そして、その作業は面接での充実した返答にもつながり、ひいてはカフェ正社員採用合格へと結びついていくのです。