「自分の仕事は終わったのに、余分な仕事を店長が振ってくる」「自分だけ仕事に追われて店長は暇そう」など、職場が理不尽な環境であることがありますよね。少なからず、仕事を丸投げしてくる店長や同僚というものはいるものです。今回は、仕事を丸投げしてくる相手への対処法をご紹介します。
仕事を「丸投げ」と「任せる」は違う
仕事を「丸投げ」してくることと、「任せる」ことは全くの別物です。しかし、丸投げと任せるを混同している人が多く、店長などの上の立場の人は仕事を丸投げしているつもりはないのかもしれません。まず2つの言葉の違いについて見ていきましょう。
仕事の丸投げ
仕事を丸投げするということは、仕事の全てを丸ごと依頼してくることです。分からない部分を店長に質問しても、店長は仕事の全容を分かっておらず質問にあまり答えられません。「それは◯◯に質問してくれ」などと上手くかわされてしまうでしょう。ややこしい仕事には関わりたくない面倒臭がり屋の店長に多い傾向にあります。また、このような店長にありがちなことは、仕事で失敗したら部下の責任にすることです。「その仕事はお前に任せただろ」と言って、部下に責任を取らせることがあるので注意しておきましょう。
仕事を任せる
仕事を任せるということは、仕事の全容を理解した上で、部下の能力に応じて部分的に仕事を依頼してくることです。店長が仕事の全容を理解しているため、分からない場所を聞いてもきちんと教えてくれます。部下を信頼して自由に進めさせてくれるのも特徴です。このような店長は、仕事が成功した時には褒めてくれます。また失敗しても部下だけの責任にすることはないでしょう。
仕事を丸投げされた時の対処法6つ
ここで、仕事を丸投げされた時の対処法を6つご紹介します。
期限ギリギリに仕事を行う
丸投げされた仕事は「期限ギリギリ」に行いましょう。なぜ期限ギリギリなのかというと、期限より余裕を持ってやってしまうと「時間的余裕がある」と判断されてしまうからです。余裕を持って仕事を行ってしまうことで、「この人に丸投げすれば、必ず余裕を持って終わらせてくれる」と思われてしまいます。仕事を期限ギリギリで行えば、なんとか間に合ったという雰囲気を出すことができますね。「いつも丸投げされていては仕事が大変なんだ」ということをアピールしましょう。ただし、期限をすぎてしまうと自分の評価に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。理不尽ですが、「仕事が期限内に間に合わないのであればなぜ最初に言わないのか?」「スケジュール管理ができない人」などと思われてしまうかもしれません。期限ギリギリに終わらせるように心がけがましょう。
さりげなく店長にも仕事をさせる
仕事を丸投げされたら、さりげなく店長にも仕事をさせましょう。例えば、「この仕事を君に任せる」と丸投げされた時に、「この仕事は初めてで分かりませんので、お手本を見せていただけないでしょうか?」などとお願いしてみましょう。また、「お客様に謝罪をしてこい」などと丸投げされた場合には、「あのお客様は常連の方ですので、店長から伝えた方が良いのではないでしょうか?」と店長にも仕事をしてもらうのも良いですよね。
ポジティブに考えて自分が成長する
「これが終わったら、あれとそれをやっておいてくれ」などと仕事を丸投げしてくる店長に理不尽さを感じるかもしれませんが、この状況を逆手にとって自分が成長する機会だと考えてみるのも良いでしょう。仕事を丸投げされるということは、自分で仕事の全容を理解して自分で仕事を完遂させなければなりません。そうすると、自分の中のやり方が見つかり、次に同じ仕事を任されても動じずに仕事に臨めるはずです。「これはチャンスなんだ」と前向きな思考に変えてみることをおすすめします。
信頼できる人に相談する
精神的に耐えられない状態ならば、信頼できる人に相談することをおすすめします。信頼できる人とは、家族や恋人・友人などです。職場の同僚で信頼できる人がいる場合には、その人に相談してみるのも良いですね。職場の同僚に相談したら、次に仕事を丸投げされた時には手伝ってくれるかもしれません。協力して仕事をこなせば一人で悩む必要はなくなります。仕事を丸投げされることが精神的負担になっている人は、まず身近な人に相談してみてくださいね。
負けずに言い返してみる
負けずに言い返してみるのも一つの手段です。「どうしていつも私にばかり仕事を丸投げしてくるのですか?」「今は違う仕事が忙しいため私はできません」などと自分の意思をしっかりと伝えてみましょう。もしかしたら、丸投げしているつもりがなかったという店長は、自分が丸投げしてしまったことに気づき今後気をつけてくれるかもしれません。ただし、言い返したところで自分の行動を変えない上司ならば、今後店長との人間関係がギクシャクしてしまうこともあるでしょう。職場の店長ですから、絶対に話さないということは不可能です。気まずい空気になりたくない人にはおすすめできません。
仕事を丸投げされた証拠を保管しておく
先にも述べましたが、仕事を丸投げしてくる店長は失敗した時に責任を押し付けてくる場合が多いです。細かい指示をもらっていないのに「こうしろって言っただろ」と怒られてしまうこともあるでしょう。そこで、仕事を丸投げしてきた証拠を保管しておくことをおすすめします。例えば、メールなどで指示を受けていたとしたら、そのメールを保存しておくのです。これで上司が細かい指示をしていないことを証明できます。言った言わないの押し問答になってしまうことを避けるために、証拠を保管しておくと良いですね。
仕事を丸投げするのはパワハラになるかも
あまりにも仕事を丸投げしてきて部下を困らせている場合には、パワハラとして捉えることもできます。パワハラは、言葉だけではありません。部下に無理やり仕事を押し付けることもパワハラに当たります。例えば、店長がお客様を怒らせてしまって、自分で謝罪するのが気まずいからと部下に謝罪を押し付けてきた経験をされた方も少なくありません。パワハラだと感じたら、誰かに相談してみましょう。会社全体がパワハラを認めないようならば、労働基準監督署の中にある「労働総合相談コーナー」に相談してみるのもおすすめです。労働者による社内解決ができないと判断した場合には、労働局長による助言・指導・斡旋などが行われます。どうしても自分ではパワハラを解決できないと感じたら、労働総合相談コーナーに相談してみましょう。
どうしても仕事を丸投げしてくるなら
何をしても仕事を丸投げしてくる環境が変わらないという方は、その職場から抜け出しましょう。
退職代行を使って即座に退職する
店長に退職の意思を伝えられない人は「退職代行サービス」を利用しましょう。退職代行サービスを利用すれば、嫌な店長に自分で「辞めたい」と伝える必要はありません。退職に関する全てを代行してくれるため、スムーズに退職できますよ。「もう明日から仕事に行きたくない」と精神的に追い詰められている人は、ぜひ利用を検討してください。
転職エージェントを使って転職する
仕事をしなければ生活していけないため、今の職場から転職しますよね。転職を個人でするよりも「転職エージェント」を活用すると迅速に転職活動を終わらせることができます。転職エージェントは無料のサービスで、自分にあった求人票の紹介や転職に関するサポートをしてくれますよ。なかには、会社に直接取材をして社内の雰囲気などを確かめている転職エージェントもあります。もう仕事を丸投げされたくないと感じている人は、社内の雰囲気などを確かめられる転職エージェントを利用しましょう。
まとめ
今回は、仕事を丸投げしてくる店長への対処法をご紹介してきました。「君に任せるよ」などと上手い言葉を言われて、実は丸投げされている人は多いでしょう。もしも悩んでしまっているのなら、今回ご紹介した6つの対処法を実践してみてくださいね。